ミシン職人を目指して ”ガガー”日記#10
- WRITER
- 谷知佐登(Web担当)
ロックミシンの練習がてら、風呂敷を縫うことになった。
何枚もの端布をつないで、1枚の大きな風呂敷を作る。
試し縫いをしたところ、糸が歪んでいる。調節が必要そうだ。糸調節を習う。
5本の糸のバランス
師匠
「ロックには5本の糸があるでしょ。」
「2本が本縫いで、3本がかがりね。」
師匠
「まるまっちゃうのは、糸のバランスが悪いから。」
師匠
「バランスは、この4つのつまみを回して調節する。」
4つのつまみ
師匠
「右端がかがり裏、その隣がかがり表、左端がかがり、その隣が本縫い表。」
(バーッと言うから追い付かないよぉ…汗)
筆者
「ちょ、ちょ、ちょっと待ってください…今書いています…。」
師匠
「機械の中に、本縫い裏があるから。」
(お構いなしに説明する師匠。)
筆者
「覚えられない…汗」
師匠
「覚えなきゃダメね。」
(しばらくポケットにまとめメモ入れとかなきゃ。)
どの糸が悪い?
師匠
「今回は、かがり糸の表が強いから丸まっちゃうの。」
「だから、表をゆるめるの。」
筆者
「どこが悪さしてるか、すぐに分からないんですが…。」
師匠
「分かるようになって。」
筆者
(だから、、、分かんないんだってば…汗)
師匠
「糸の強さを変えるには、つまみを回せばいいよ。」
(あれ、おかまいなし…汗。付いていくしかない。)
(気を取り直して。)
かがり糸の表をゆるめる
筆者
「かがり糸の表は、右から2つ目か。」
「どっち側に回せばいいですか?」
師匠
「水道と同じ。ゆるめるには、時計と逆に回す。」
かがり糸の裏を強める
師匠
「はい、じゃ、裏を強めて。」
「表が強いってことは、裏がゆるいってことだから。」
筆者
「かがり糸の裏は…どこだっけ…?」
「あ、右端でしたね。」
師匠
「そう。強めるから、時計と同じ方向ね。」
「はい、そんくらいでいいよ。」
試し縫い 再チャレンジ
師匠
「はい、じゃ、もう一度試し縫い。」
筆者
「はい。できました。」
師匠
「うん、いいね、きれいに縫えてる。」
ミシンのお作法
筆者
「試し縫いって、大切ですね。」
師匠
「そだよ、スイッチ入れたら、必ず試し縫いするよ。」
筆者
「はい。」
師匠
「糸を交換した後、それから針を取り換えた後もね。」
「作業の前のお作法ね。忘れないように。」
筆者
「はい、分かりました!」
師匠
「じゃ、風呂敷作っといてー。」
「仕事に戻るから。終わったら教えて―。」
(あ、行っちゃった。)
(師匠、相変わらずあっさりしてるな。)
(あとは自分で努力。頑張ろう。#11へ続く。)
ミシン職人の心得
つまみの位置を覚える。
どの糸が悪さしているか分かるようにする。
ミシンのスイッチを入れたら試し縫い。
上糸と下糸を換えたら試し縫い。
針を換えたら試し縫い。
表裏の縫い目を見て糸調節。
スタッフ日記ミシン職人を目指して#9
スタッフ日記ミシン職人を目指して#11
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