ブログ

ミシン職人を目指して ”ガガー”日記#7

スタッフ日記

WRITER
谷知佐登(Web担当)
ミシン職人への道日記

最初の練習はロックミシン。

ロックミシンは、当店の基本中の基本。
これが出来なければお話にならない。

手始めに、師匠にお手本を見せてもらうことになった。

準備 おさえ金に入れる

師匠
「じゃ、始めるよー。」

筆者
「はい。お願いします。」

(メモの準備OK。)

師匠
「まず、おさえ金を持ち上げて生地を挟む。」
「おさえ金の端っこに合わせる感じね。」

ロックミシンを使う

準備 ちょこっと縫う

師匠
「少しだけミシンを踏んで、ちょこっと縫う。」
「はい、そん時に大切なのが左手の人差し指。」
「あっち側に押す感じにする。」

ロックミシンを使う

筆者
「なるほど、スタートは押すんですね。」

師匠
「なんで押すか分かる?」

筆者
「分かりません。」

師匠
「真っ直ぐ入れるため。」
「斜めに入ると、いっぱい切れちゃうから。」
「商品寸法が足りなくなるからね。」

(最初が肝心なんだ…)

準備 生地をずらす

師匠
「生地がおさえ金に入ったら、伸ばして整える。」

(よく聞いとかなきゃ。メモメモ。)

師匠
「ちょっとだけ上の生地をずらす。下が見えるようにする。」

ロックミシンを使う

筆者
「何でずらすんですか?」

師匠
「確実に縫うためね。」
「下が隠れてると、縫えてないことがあるから。気付き難いのよ。」

筆者
「なるほど。上は、どれくらいずらせばいいですか?」

師匠
「2-3ミリくらいかなー。」
「あんまりずらしちゃうと、下が多くカットされちゃうから。」

筆者
「うわ、ほんの少しなんですね…。」

師匠
「微妙にずらすのがコツね。」
「すぐ慣れるから。」

準備 ピンと伸ばす

師匠
「はい、じゃ、次。左手で生地を持つ。」
「ロック台と同じ高さで伸ばす。」
「生地を下げると、必要以上に伸びちゃうから。」

筆者
「余計な力をかけないってことですね。」

師匠
「そう。それで、おへそに向かって、できるだけ長く、真っ直ぐ持つ。」

ロックミシンを使う

師匠
「長く持つのは、長い距離を一気に縫うためね。」

筆者
「そうだった、効率よく長く持つのが基本でした。」

師匠
「そう。ちょこちょこ持ちかえると、曲がっちゃうし、時間がかかるから。」

(ピシッと伸びてる!)

師匠
「おへその前だよ、体の脇に行かないように。」
「曲がって縫っちゃうから。」
「お腹に力を入れてのけぞる。」

(腹筋・背筋使いそう…。)

準備 握らない

師匠
「左手は、生地を握らない。」
「指を使う。親指、人差し指、中指でつまむ。」

ロックミシンを使う

(指使い!また出てきた!)

師匠
「握ると、握り直すのに時間がかかるからダメね。」

筆者
「指使いですね!何度もでてくるやつ!」

師匠
「そう。指先で生地を持てるように。」


(簡単なようで、準備だけでも様々コツがあった。)
(さぁ、次はペダルを踏む。#8へ続く。)

おまけ

筆者
「あれ!両足とも左ペダルに乗ってますよ!」

ロックミシンを使う

筆者
「踏みかえると時間のロスだから、右足は右ペダル、左足は左ペダルに乗せるって…(言ってたじゃん)?」

ロックミシン

師匠
「どうしてもできないんだ。不得意なんだ。」

ロックミシンを使う

師匠
「やりやすいようにやればいいよ。」

(…汗)

ミシン職人の心得

スタートは、左手の人差し指で生地を押す。
ちょっとだけ上の生地をずらす。下を見せる。
左手で生地を持つ。おへそに向かって長く真っ直ぐに。
お腹に力入れてのけぞる。
生地は握らず指でつまむ。
やりやすいようにやればいい。



スタッフ日記ミシン職人を目指して#6
スタッフ日記ミシン職人を目指して#8

合わせて読みたい