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ミシン職人を目指して ”ガガー”日記#6

スタッフ日記

WRITER
谷知佐登(Web担当)
ミシン職人への道日記

最初の修行は、ロックミシンとなった。
まずは、座り方から。そして、職人としての心得を伝授してもらう。

ロックミシンに座る ダメ出し

師匠
「はい、じゃ座ってみて。」

(普通に座ればいいんだよね?)

ロックミシンのペダル

師匠
「あ、ダメ。」

(え?ダメ?)

ロックミシンに座る 別々ペダル

師匠
「右足と左足と、別々に乗せて。」

ロックミシン

筆者
「左足だけ動かすのって、不得意なんですけど…。」
「車の運転も、右足だけだし(泣)。」

師匠
「片足だけだと、ペダルを踏みかえることになるよね。」
「時間のロス。」

筆者
「な、なるほど…。」

師匠
「両足操作、慣れちゃって。」
「慣れればできるから。」

(両足難しいのに~泣)
(この状況では逆らえない。)

筆者
「はい、分かりました…。」

(この際、左足の鍛錬のつもりでやるしかない。)

初めに覚えといてね 効率と採算性

師匠
「はい、じゃ、最初に覚えること。」

(あれ?ロックやるんじゃないの?)

師匠
「商売だから。趣味の手芸じゃないから。」
「最速を意識してね。」

ミシン職人の心得

筆者
「はい。」

師匠
「どうやったら最速でできるか、よく考えるんだよ。」
「どういう下準備をすれば、速くできるか。」
「頭使ってね。これが職人の最初の仕事だよ。」

筆者
「はい。」

(効率と採算性ね。メモメモ。)

生地を置く場所

師匠
「じゃ、生地は体のどっち側に置く?」

筆者
「えっと、左側だと思います。」

師匠
「そう。生地は、体の左側に置くこと。」
「だって、左側からミシンに入れるから。」

(それは感覚で分かったぞ。)

師匠
「物の準備、置き方。そういうとこから大事だからね。」

筆者
「はい。」

初めに覚えといてね ミシン速度

師匠
「ミシンは、ちまちま踏まない(縫わない)こと。」

ミシン職人の心得

師匠
「モーターが壊れる原因になるよ。」
「思い切り踏むこと。」

筆者
「スピードが速いと、失敗しそうで怖いです。」

師匠
「最初は失敗してもいい。曲がってもいい。」
「練習して上手くなればいい。」

筆者
「は、はい!思い切りが大切ですね!」

師匠
「誰でも最初は下手なんだから。」
「下手だと余計にゆっくり踏む。もっと下手になる。」

筆者
「そういうもんですか…。」

師匠
「嘘だと思って、思い切り踏んでごらん。」
「その方が、ミシンは上手くなるから。」

筆者
「はぁ~、そういうもんですか…。」

初めに覚えといてね 勘違いしない

師匠
「一つ、勘違いしないでね。」
「速いけど、雑はだめだよ。」
「”これくらいいいか”って妥協もだめだよ。」
「結局直すことになるから。」

ミシン職人の心得

筆者
「あ!”ミスは最大のロス”でしたね!」

師匠
「その通り。丁寧に美しく、それでいて手早い。」
「うちの商売のポリシーね。」
「ここを目指してね。」

筆者
「うちの持ち味ですものね。」
「分かりました!」


~使い勝手のよい丁寧な日本製~


(ここがうちの真髄だ。)
(この人を始め、職人達の作り上げた土台だ。)
(大切に守っていかないとな。)


師匠
「はい、じゃ、最初にお手本を見せるね。」
「ちょっとどいてー。」



(ようやく、ミシンのやり方が始まる。続きは#7へ。)

横から社長の一言

ミシン職人の心得

(ノロノロとは違うゆっくり。)
(雑ではないということだ。)
(社長、了解。)

ミシン職人の心得

右足と左足をペダルに別々に乗せる。
商売を意識。最速を意識。
頭を使う。
生地は体の左側に置く。
ちまちま踏まない。思い切り踏む。
雑はダメ。妥協もダメ。


スタッフ日記ミシン職人を目指して#5
スタッフ日記ミシン職人を目指して#7

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