サイズに関するお話#1 寝具業界にはサイズの統一規格がない!?
- WRITER
- 神谷阿紀(店長)
布団カバーやシーツのサイズを間違えて買ってしまったご経験はありませんか?
当店にも、
「カバーを買ったけどきつくて入らない」
「シーツがマットレスにはまらない」
というような、サイズに関するお問合せがあります。
いったい何故そのようなことが起こるのでしょうか?
この記事を読めば、布団カバーやシーツを選ぶ際は、”取り付け先寝具のサイズを確認することが大切である”ということをご理解いただけると思います。
寝具業界にはサイズの統一規格がない
「シングル」や「ダブル」という聞き慣れた呼び方。
「シングルロング」、「ワイドダブル」、「セミシングル」等々、ちょっと変化が付いた呼び方も色々あります。
当店では、そういったサイズを示す呼び方を、総じて、『呼称』と呼んでいます。
寝具をお選びになる際、呼称を基準になさっている方が多いのではないでしょうか?
呼称に対して実サイズがバラバラ
お店に行って、「掛け布団カバーのシングルをください」と言うと…。
A店…150×200cm
B店…150×210cm
C店…150×215cm
という風に、お店ごとに違うサイズが出てきたりします。
何故このようなことが起こるでしょうか?
実は、寝具業界には「シングルはXXcmですよ」というサイズの規定がないのです。
カバーは布団に取り付けるものです。
カバーにサイズ規定がないのであれば、当然、掛け布団にも規定がなく、実寸がバラバラです。
古くから日本で使われている綿を詰めた和布団は、丈が200cmのものが多いです。
一方で、羽毛布団は丈が210cmのものが一般的です。
シングルのカバーと言っても、和布団用なら丈200cm、羽毛布団用なら丈210cmのカバーが丁度良いということになります。
掛け布団に限らず、敷布団、マットレス、枕についても同じようなことが言えます。
つまり、寝具メーカーごとに独自のサイズで寝具を作っているという状況なのです。
このような状況下では、カバーやシーツを選ぶ際は、買う側も取り付け先の寝具の実寸をよく確認する必要がありますよね。
『布団や枕、カバーやシーツには、数センチの違いかも知れないけど、実は色々なサイズが存在している』
ということをご承知おきください。
数センチの違いは大きな違い
先ほど、
「寝具業界にはサイズの統一規格がないので、同じシングルでも、メーカーによって実サイズが違う」
というご説明をいたしました。
その違いは、数センチかも知れません。
では、その数センチ(ここでは例えば5cmとします)の違いが、どのくらい影響があるのでしょうか。
敷布団や枕は、カバーが数センチでも小さければきつくて入りません。
影響度が大きいと言えます。
マットレスに被せるベッド用シーツは、高さを補助するためのマチが付いていて、立体的な箱型になっています。
シーツが数センチ小さくても、マチから融通してくればマットレスを収めることができます。
しかし、その分マットレス下への折込が浅くなるため、シーツが外れやすくなる可能性があります。
羽毛の掛け布団は、羽毛がふんわり柔軟性があるため、多少カバーが小さくても納められると思います。
綿の掛け布団は、硬さやハリ具合にもよりますので言及しにくいのですが、恐らく布団が丸まりやすくなるのではないでしょうか。
敷布団や枕は、大きいのを気にしない方でしたら問題ないでしょう。
個人的な見解ですと、枕カバーが若干大きくても使い勝手にさほど影響はないと思います。
ただ、敷布団カバーが数センチでも大きいと、敷いた際にはみだした部分がだらしなく見えてしまうかも知れません。
はみだした部分をうっかり踏んで、滑ってしまう可能性もあります。
掛け布団は、大きいカバーはだぶついて使いにくいです。
特に顔周りは、本来首や肩を温めるための布団がない状況と同じですので、防寒対策としても問題があります。
また、布団とカバーの中紐が連結できない場合は、布団の中ずれの原因になります。
マットレスの場合は、シーツの余りをマットレス下に押し込むようにベッドメイクすればよいでしょう。
ただ、ベッドメイクの手間を省けば、シーツがたるんでシワが寄ってしまい、寝心地を損ねます。
靴は、0.5cm単位でサイズが展開されています。
靴の0.5cmの差は、履き心地に大きく影響します。
布団カバーやシーツも、取り付け先の寝具の種類によっては、靴に近い慎重さが必要となると思います。
たかが数センチ、されど数センチ。
布団カバーやシーツは、丁度よいサイズをお使いいただきたいと思います。
当店の取り扱いサイズ一覧
当店では、布団カバーやシーツの種類ごとに、次のような呼称でサイズを定義しています。
商品画像内では、呼称を簡略化してアルファベットの略字で付記しています。
なお、シリーズによっては下記以外のサイズもございます。
【掛け布団カバー】
呼称幅×丈(cm)略字
セミシングル135×185Jr
シングル150×210S
セミダブル170×210SD
ダブル190×210D
クイーン210×210Q
キング230×210K
【敷布団カバー】
呼称幅×丈(cm)略字
セミシングル90×185Jr
シングル105×210S
シングルロング105×215SL
セミダブル125×210SD
セミダブルロング125×215SDL
ダブル140×210D
ダブルロング145×215DL
【ボックスシーツ】
高さ(マチ部分)は、25cmまたは28cmです。シリーズによって異なります。
呼称幅×丈(cm)略字
セミシングル91×200Jr
シングル100×200S
セミダブル120×200SD
ダブル140×200D
ワイドダブル155×200WD
クイーン160×200Q
キング180×200K
ワイドキング194×200WK
取り付け先寝具のサイズを確認しよう
布団カバーやシーツをお選びになる際は、取り付け先の寝具の実寸を確認することが大切であるということがお分かりになったかと思います。
実際にどうやってサイズを測るの?
面倒なのでは?
そこまで大変な作業ではありません。
適当な紐、メジャー、ペンがあれば、5分~10分でできます。
以下に、ステップを踏んでご説明しております。
TIPSサイズに関するお話#2 布団や枕のサイズを測ってみよう
今お使いの布団カバーやシーツを測ってみて、それと同じサイズをお探しになる場合もあるかと思います。
カバーやシーツのサイズを測る場合は、少し注意が必要です。
以下にご説明しております。
TIPSサイズに関するお話#3 布団カバーやシーツのサイズはどこを測ればよいのか
ご参考になさってください。
この季節に丁度よい商品
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