枕カバーの縫製を写真で解説
- WRITER
- 神谷阿紀(店長)
当店の枕カバーは、ファスナーが付いているものと、付いていないものがあります。ファスナーがないものは、開封口を内側に折り込む筒形になっています。
枕カバーがどのように縫製されているか、写真で解説いたします。
枕カバーの形は2種類
枕カバーには、ファスナー式と封筒型の2つの形があります。
ファスナー式はファスナーが付いており、枕と同等の大きさで作られています。
封筒型は筒状になっており、横幅が枕の大きさより長めに作られています。
ファスナー式と封筒型は、使用上の機能は同等です。
どちらの形にするかは、お客様のお好みでお選びくださればよろしいかと思います。
下記に、ファスナー式と封筒型の特徴をまとめました。ご参照ください。
縫製基準枕カバーの形は2種類
当店では、生地のシリーズによって、ファスナー式か封筒型かが決まります。
枕カバーの商品ページの製造情報に、どちらの形なのか記載されています。
生地端はロックミシン仕上げ
生地裁断時の切り端は、そのままだと糸がほつれてくる可能性があります。
特に、洗濯では生地が強く揉まれるため、その衝撃でほつれる可能性が高くなります。
糸くずがポロポロ出てくると…
糸がファスナーに絡んで開け閉めし難くなる
誤って糸を引っ張って生地を傷めたり縫い目を切断したりする
等の恐れがあります。
そこで、生地端はロックミシンでかがり、ほつれ難くしています。
ロックミシンは、2本の糸が直線縫い、3本の糸が輪になってかがり縫い。
合計5本の糸で、生地端を始末しています。
いずれの糸もグレードを落とさず、強くて丈夫なハイスパン糸を使っています。
ロックミシンをかけている箇所は、ファスナー式の場合は周囲四辺、封筒型の場合は開封口を除いた周囲三辺です。
なお、切り端から糸がほつれ難い生地もあり、そのような生地はロックミシンをかけていないことがあります。
また、生地端の”耳”と呼ばれる部分は、特に頑丈でほつれ難いため、ロックミシンを省略しています。
ロックミシン部分を折り返して二重縫い(アルファイン®のみ)
防ダニ生地のアルファイン®の枕カバーは、ロックミシンで仕上げた部分を折り返して二度縫いしています。
ロックミシンの直線縫いに合わせて端を折り、もう一度直線縫いしています。
これにより、ロックミシン部分から外側へダニが脱走するのを極力阻止しています。
YKKファスナー付き(ファスナー式)
ファスナー式の枕カバーは、片方の短辺にファスナーが付いています。
ファスナーは、全て品質のよいYKK製を使用しています。
当店のファスナーには、「耳長ファスナー」「返し付き」の特徴があり、仕立ての良さが自慢です。
もし他のお店の枕布団カバーをご覧になる機会があれば、是非ファスナー部分を比べててみてください。
開け閉めに不具合がないか、検品時に一つ一つファスナーを開閉して確認しています。
よろしければ、下記のコラムをご覧ください。
縫製基準シャ~、快適!開閉がスムーズなファスナー
耳長ファスナー
ファスナーの両端に工夫が施されています。
当店のファスナーは、留め具から先が長い耳長ファスナーを使っています。
耳長ファスナーを使うことで、ファスナーの先端までしっかり縫い付けることができます。
ファスナーがプラプラせず、開け閉めの回数が増えても壊れ難くなります。
細かなことですが、ファスナーの耐久性を高めるためにはとても重要な要素です。
ファスナー隠しの返し付き
カバー使用時にファスナーが丸見えだと、見栄えが非常に悪くなります。
ファスナー部分には約3㎝の返しがついており、ファスナーを隠すようなデザインになっています。
開封口が三巻仕上げ(封筒型)
封筒型の枕カバーは、片方の短辺が開いており、開いた部分は三巻仕上げをしてます。
三巻仕上げとは、生地端を2回折り曲げてから直線縫いをするやり方です。
枕の大きさに合わせて内側に折り込み、余った部分を整えます。
内側に折り込むために、開封口に約20cmの余裕が必要です。
封筒型の枕カバーは、枕のサイズより大きく作られています。
お間違いのないようご注意ください。
縫製仕様まとめ一覧
【生地端ロックミシン仕上げ】
全ての商品
【ロックミシン部分二重縫い】
アルファイン®生地
【YKKファスナー付き】
ファスナー式の全ての商品
【開封口が三巻仕上げ】
封筒型の全ての商品
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