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ミシン職人を目指して ”ガガー”日記#20

スタッフ日記

WRITER
谷知佐登(Web担当)
ミシン職人への道日記

折って縫うだけと思っていたステッチかけ。

師匠のお手本を見たら、いやいやいやいや。

様々コツがあって難しいことが分かった。

下の生地を伸ばす

師匠
「返し針をしたら、左手で生地をピンと張る。」
「右手で下の生地を向こう側に伸ばす。」

生地端を折ってステッチをかける

筆者
「あ、ロックミシンの時と同じですね!」

ロックミシンを使う時は右手の扱い方が重要


師匠
「そう。団子にならないようにあっち側に押したでしょ。」
「シワが寄るとヨレるから。」
「ピシッと伸ばす。」

筆者
「そっか…手の使い方が重要なんですね。」

生地を折り返す

師匠
「次。本縫いの縫い目に合わせて折る。」
「こうやって指先使う。」

生地端を折ってステッチをかける

師匠
「これ、だめね。膨らまないようにする。」

生地端を折ってステッチをかける

筆者
「はい。きちっと折るのがポイントですね。」

師匠
「そう。この一手間で先の仕事が変わるから。」

指先で生地を押さえる

師匠
「縫う時は、左の指で生地を押す。」
「人差し指で折り目を作る。」

生地端を折ってステッチをかける

筆者
「すごい。全部の指を意識していますね。」

師匠
「前にも言ったでしょ。ミシンは指先が大事だから。」

筆者
「指使いですよね、覚えています。」

師匠
「指先が技術だから。」
「あとは慣れ。自分で練習しながら、どうやったら上手くいくか考える。」

(なるほどね…。)

端を縫う

師匠
「始めはゆっくりでいいから、端を縫う。」

筆者
「どのくらいの所を縫えばいいですか?」

師匠
「端から1-2ミリくらいかな。」
「私らはこんくらいの長さでやるけど、最初は短く持っていいから。」

生地端を折ってステッチをかける
生地端を折ってステッチをかける

師匠
「だんだんと長く持つように練習して。」
「長く持つと曲がらないから。」

筆者
「はい。スピードも上がりますしね。」

師匠
「そう。商売だからね。」

(職人意識、基本はそこだよな。)

ヨレのない仕上がり

師匠
「表から見たら、こんな感じ。」
「ね、ヨレてないでしょ。」

生地端を折ってステッチをかける

筆者
「本当だ。ピシッとシワ一つないです。」

生地端を折ってステッチをかける

師匠
「ヘタッピはシワが寄って綺麗じゃないから。」

筆者
「見栄えが違いますよね。」

師匠
「そう。プロだから。ただ縫えばいい訳じゃないよ。綺麗じゃないとだめ。」

(本当に仰る通り…。)

筆者
「端もぎりぎりですね。」

生地端を折ってステッチをかける

師匠
「こんくらい目指して頑張って。」

筆者
「はい、頑張ります。」

筆者
「はい、お終い。」
「最後も、指先で押さえて。」

生地端を折ってステッチをかける

師匠
「じゃ、練習してみて。」


(簡単そうに見えて、結構難しいぞ、これは。)
(頑張らねば。#21に続く。)



スタッフ日記ミシン職人を目指して#19
スタッフ日記ミシン職人を目指して#21

ミシン職人の心得

左右の手で生地をピンと張る
指先で折り目を付ける
指使いを覚える
どうやったら上手くいくか、練習しながら自分で考える
端から1-2ミリのところを、ヨレずに真っ直ぐ縫う
できるだけ長く持って真っ直ぐ縫う

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